2016年10月30日日曜日

外海(そとめ)の古道を辿る

そろそろ寒くなってきたので、農作業はお休みして薪をいただけるとの事で地元の方と山手へ…
ところが、薪を採取するというより、古道巡りになってしまいました!

その昔、長崎の外海(そとめ)地域のキリスト教徒の人々などを貧困から救ったフランス人のド・ロ神父さま…

この方、そとめを語る上で外せない最重要人物で、今でも地域の人から慕われております。

この神父さまが地域の人々のために開墾したのが、そとめの山手にある大平という土地の畑なのですが、教会施設からその畑まで通っていた道が遺されており、今回、薪拾いを名目にこの古道を辿って来ました!

外海地域は過疎化が進み、使われていない土地が草に覆われて原野へと回帰しております。この古道も人が通らなくなって久しく…

ヤブに次ぐ藪…


案内してもらわなかったら、ここが道だったなんて全く分かりません…

案内人さんがなんとかしようとして木を切って少し開けているが…

↓イノシシの掘った穴も散見されます


薪を横目に興味関心を優先させ、先に進みます…


日が当たらない林の中は古道が残っていました。

↓この土地の石、おんじゃく石を使った階段です。


途中、見事な石積みが何箇所も見られ以前は段々畑や住宅があったことなどがわかります…




石積みを照らす木漏れ日がノスタルジックな雰囲気を演出してくれます…
昔この道を辿った人々の暮らしに想いを馳せます…

それにしても、木漏れ日の下を歩くと森林浴効果なのか気分も爽快!

↑五右衛門風呂の釜が転がる、住宅跡地


最後は竹藪です…

↓終端の路傍の大きな岩

今回は薪を取りに来たので足早に通り過ぎましたが、次の機会を作ってじっくり撮影したいと思います。

出来れば、この道が完全になくなる前に後世に残せるように整備出来れば最高なのでしょうけれど…

世界遺産の構成施設として出津教会が認定されるかもしれませんし、大平にも観光出来る場所はありますので、この古道を遊歩道として整備したらいいのではないかなと思います。

林の中、昔の田園風景に想いを馳せながらゆっくり歩くのは最高の時間ではないでしょうか?

個人的妄想は膨らみます…

そしてこの日、トラックに薪が積まれることはありませんでした…(´Д` )








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